診察の後、少しルンルン気分で、
点滴室の前でカルテを見ていたら、
何度か見かけたことのある女性に声をかけられた。
60才くらいで、とにかく痩せていて細い人。
大腸がんで1年も抗がん剤をしていて、
自分の白血球の数値が低いのかどうかを聞かれた。
私は、乳がんで抗がん剤をしていることや、
自分の正常値の白血球の数値と、きょうの数値を話した。
髪をきれいに後ろになで付けていたので、
抜けないんですかと聞くと、全く抜けないそうだ。
うらやましい、私なんか禿げてますよと言ったら、
驚いてたっけ。
それから、お節介かとも思ったけど、
血液検査データ表の見方を簡単に教えた。
「私はね、本当に何も知らないから、
もう怖くて怖くて仕方ないの。
よその病院へも行かなかったし。」
確かに知り過ぎも良くないとは思うけど、
知らなさ過ぎもどうなんだろうか..
検査中に、乳がんかもしれないと思って
いろいろ調べたことも話した。
私は、セカンドオピニオンの時の病院の対応を話し、
なんでも主治医に聞くことをすすめた。
彼女の主治医は、私の主治医のD先生ではないけど、
「きっと、大丈夫ですよ。」と答えた。
Kさんというその女性は、1人暮らしで
抗がん剤のあとは1週間くらい
仙台にいる娘さんを呼んで、そばに居てもらうそうだ。
私も1人なんですよと言ったら、
「まぁ、お強いこと。」と驚いていた。
はぁ、まぁ、何ていうか、仕方ないからね..(^^;
帰りにスーパーに寄ったら、偶然にも妹と会った。
私「きょうで抗がん剤が終わったよ。」
妹「じゃ一段落したんだね。良かったね。」
私「うん、ありがとうね。いろいろお世話さまでした。
でも、きょうから3日間くらいは最悪かも。」
妹「疲れた顔してる。何かあったら連絡して。」
毎週火曜の午後に必ず
「きょうは点滴したの?」ってメールをくれた妹も、
これで少し安心してくれるはず。
姉と弟にも電話で伝える。
2人とも
「良かったね。お疲れさま。」と言ってくれた。
弟に父のことを聞くと、
(父には病気のことは知らせてないし、会ってないので)
確定申告でパニくって、他に気が回らないらしい。
何よりだ。
副作用は、昨日の夜から少しムカムカするものの、
今のところ耐えられそう。
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